プロジェクトとコラボレーション
研究機関などと協同で進めている企画(プロジェクト)や協同事業(コラボレーション)について記載いたします。
『こんなことを協同で行いたい』とか『こんな特別な機能を追加してほしい』などありましたら、何なりとお申し付けください。
表面科学系分野の拡充
PEGASUSのシミュレーション結果は、真空技術における気相物理状態の解明に役立ちます。しかし、多くのユーザーは『どの様な表面形状になるのか』といった疑問に対して、理論的(計算工学的)に表面形状の物理/化学現象を正確に解明することを望んでおります。
PEGASUS は、これらのユーザーニーズにも応えるべく、機能の拡充を計ってゆく考えです。
そこで、表面科学系分野のより一層の機能的/理論的な拡充を目指したプロジェクトやコラボレーションを推進することにしました。
宮本研究室とのプロジェクト
東北大未来科学共同研究センター(NICHe)宮本明教授では、固体触媒に関する多種多様な実験研究の後、十数年間、固体表面・界面・触媒反応を中心とする複雑系のコンピュータ化学の推進に取り組んでこられました。
わたくしどもは、PEGASUSの表面科学系シミュレータ改善のため、宮本研究室と共同でプロジェクトとコラボレーションを進めることになりました。
■コンビナトリアル計算化学ソフトウェアとPEGASUSとの融合
例として、電子ビーム加熱による真空蒸着装置において、るつぼからの蒸発原子挙動及び堆積する酸化膜構造を、宮本研究室のコンビナトリアル計算化学ソフトウェアによりシミュレーションすることができます。
PEGASUSでは、装置内の希薄気体シミュレーションを行います。このマルチスケールでのシミュレーションを行うことにより、装置条件と膜質との関連付けが可能となります。
■コンビナトリアル計算化学ソフトウェア販売代理店業開始
よりよいPEGASUSシステムへ進化するための第一歩として、表面科学系の分野を補間する、量子化学・分子道力学法を用いた計算が可能なシミュレーションソフトウェア『コンビナトリアル計算化学ソフトウェア』(宮本研究室開発(東北大学科学共同研究センター;NICHe)宮本明教授)のソフトウェア販売代理店をはじめます。
現在、材料プロセス分野で、特に表面科学に関する難問を解決する上で、宮本研究室とPEGASUS が協力し合い、お客さまと共にお互いの発展するためにも、双方の技術の融合が不可欠です。
まず取り掛かりとして、PEGASUS と関わりのある機能を持つソフトウェアを中心に販売を始めることにしました。当面、技術サポートは宮本研究室、同ソフトウェアシステムの価格は、宮本研究室と協議により決定いたします。